top of page

🦉質問にお答えします🦉-ストロボ撮影による影響について-

雪が降ったり雨が降ったりしながらも、標高の高い山には着々と雪化粧が進み北海道らしい景色となってきました☃️


さて、今回もシマフクロウ基金のシンポジウムにおいて参加された皆様よりいただいた質問に理事がお答えします。


今回の回答者は早矢仕理事です。


Q:悪質な撮影者等を擁護する気はありませんが、ストロボ撮影が具体的にどのような悪影響をあたえるのでしょうか。


A:夜行性動物の写真撮影が昼行性動物の撮影行為と異なる大きな問題は、ストロボ等光源が必要になること、および、被写体に近距離への接近が必要なことが挙げられます。たとえば複数の鳥類種を対象にしたオーストラリアでの研究では、ストロボを発光させる撮影では、ストロボを用いない撮影より遠距離から被写体の鳥が飛び去る結果が得られています。つまり、鳥は種を問わずストロボ発光を嫌っています。中国の研究でも、絶滅危惧種のガビチョウの1種の営巣地でストロボ撮影が頻発した結果、営巣木のより高い位置に巣を作るようになったことや、鬱閉度の高い木を選んで巣を作ったことが報告されています。

 日本でもアオバズクの長年継続した営巣地にストロボ撮影者が殺到した結果、例年より早く未発達なままヒナが巣立ち、生存が困難になり保護された事例もあります。


今後も皆様より寄せられた質問に、シマフクロウ保護活動最前線で活動する理事たちに回答していただきます。お楽しみ、、🦉✨

 
 
 

最新記事

すべて表示
🦉質問にお答えします🦉

北海道各地、日に日に冷え込みが増しています。 シマフクロウはきっと寒さに負けず頑張って暮らしていることでしょう。 前回ブログに引き続き、シマフクロウ基金のシンポジウムにおいて参加された皆様よりいただいた質問に理事がお答えします。 今回の回答者は本藤事務局長です。 Q:シマフクロウ基金のスタッフになるにはどうすればよいですか? A:シマフクロウ基金のスタッフになりたいという大変うれしいご希望ありがと

 
 
 
🦉質問にお答えします🦉

シマフクロウの森にも雪がちらつく季節がやって来ました。冬を前に巣箱のメンテナンスシーズンでもあります。 さて、大変お待たせしました! シマフクロウ基金のシンポジウムにおいて参加された皆様よりいただいた質問に理事がお答えします。 今回の回答者は山本理事です。 Q:素早さや敏捷性も無いのに生きのびて来たシマフクロウ。なぜですか? A:シマフクロウは一見鈍くさそうに見えるがそれほどでもありません。それに

 
 
 

コメント


NPO法人シマフクロウ基金

〒085-1147 北海道阿寒郡鶴居村字幌呂72番地14

​当基金の活動は寄付により成り立っております「寄付のお願い

bottom of page